テレビ局とネット企業につてだらだらと

楽天ライブドア、その昔はソフトバンクとインターネットで商売をする新興企業のテレビ局の取り込みを目指す動きが続いている。

インターネットで商売側の言い分としては概ね、

1.テレビ局はオールドメディア。このままだと衰退する一方。
 そこんとこいくと、うちらはこれからのネットワーク網であるインターネットに大きなアドバンテージを持っている。
 だから、ウチと一緒になると、グッツ販売とかタイアップ広告とか、イロイロいいことあるよ。

2.ウチら金もってるの。金で株買うのってあたりまえ。文句ある?

なんてところを持ち出してきている。

で、ここからは私見だけれど、インターネット側の企業の本音は、テレビ局がこれまで蓄えてきたコンテンツを独占したいってことだと思っている。
だって、グッツ販売やらタイアップ広告なら株買わずに、提携しましょって話をすればいいだけ。わざわざ数千億もの金を用立てるなんてことせんでもよろし。

テレビ局の持つ過去に放送した映像コンテンツは、著作権やらなんやらイロイロがんじがらめでまだまだ使いにくい部分もあるのだろうけれど、いずれ、新しいメディアにおける利用についても法律や慣習なんかが整ってくるものと考えている。

ネット環境についても、光による大容量化に加えて、携帯端末のネット接続も大容量化。どこでにいても、利用者が動画を「拾い出す」ことができる時代がもうすぐそこまで来ている。

で、上記の文章で書いた、「拾い出す」ここがポイント。これまでのテレビのように、放送局が送っているものを受け取るんじゃなくて、いろーんなモノ(映像コンテンツ)が詰まったハコから欲しいものを選び出す時代(ビデオオンデマンドってやつやね)になるっていうこと。

つまり、今、ヤフー(ソフトバンク)や楽天ライブドアは、文書や画像をベースとした情報が詰まったハコ(ネットショップとかも含めてね)を抱えていて、そこに利用者が手を突っ込むたびに、(利用者もしくはショップ、広告主から)お金がハコの持ち主に転がり込む仕組むになっているのね。
でも、ここで次の一手を考えると、ネットの高速化は必然。そこで今の立場(たくさんのモノがつまったハコを抱える状態)を失わないためにはいうとき、動画コンテンツをしこたま抱えているテレビ局をとりこんでしまおうという発想が出てくるわけね。

でも、もうすぐ動画がネットをあたりまえに行き来する時代では、テレビ局がこれまで放送してきた膨大なコンテンツが大きな価値をもつであろうことはやっぱりテレビ局側も分かっているだろうし、そのときには、欲しいという人たちを競わせてなるべく高い値段で売りたいと考えているハズ。
それを、青田買いと呼んでいいかわからないけれど、まだ安いうちにまとめて買おうなんていわれてもそうは問屋がおろしやせんぜっていう気持ちもあるのだろう。(テレビ局側の職員の本音としては、給料の安いネット企業なんぞとくっついたらどーなるもんかわかったもんじゃないって方が大きいだろうけれど)

そんな訳で、あまりまとまらなかったけれど、個人的には今、テレビ局をまとめてネット企業に売ってしまう(経営統合しちゃう)ことは、テレビ局側の株主にとって、良い戦略とは思えないと考えています。
もちろん、株式上場している企業に、まっとうな手続で買収を仕掛けることはなんら悪いことじゃないけれどね。
でも、なんとなく本音を隠しているような気がして気に食わなかったのでだらだら書いてみたという次第。