雑感 靖国/愛国心

靖国
首相の靖国参拝の是非について、僕はまだ、個人的にどういう判断が妥当なのか結論を見出せていない。
でも、マスコミの首相の靖国参拝に対する報道には疑問を感じる。

というのは、
首相の靖国参拝は、首相個人の信条のみの問題。すなわち、首相の靖国参拝によるメリットは首相の個人的満足と、「首相が靖国参拝するるべきだ」というポリシーを持つ人たちの満足のみみたいな報道。
一方、デメリットは、日中、日韓の政治、経済の両面の多大な損失として報道されているなぁと感じるところ。

デメリット面については、たしかにそうだよねと思うんだけれど、メリット面についてははたしてほんとにそれだけなのかなという疑問がどうしても引っかかる。
過去、首相として靖国を参拝した首相は多いけれど、首相たる人が報道されているような小さなメリットで参拝を続けているのかなぁというところ。
そこんところがどーしてもわからない。

日本人が、過去とどのように付き合っていくのか(取り込んでいくのか、決別するのか・・抽象的な表現で申し訳ないけれど僕の整理がついていない)という点、これは世界の中での日本人としてのアイデンティティをどう確立するかって問題と強く結びついていると思うんだけれど、この観点の整理(いろいろな人の意見やアンケート)してくれる新聞はないかなぁと思っていたり。

あと、個人的にも首相が靖国参拝を辞めれば、中国や韓国との歴史問題が解決するとはまだ思えないって感じているところもあって、首相の靖国参拝問題を整理しきれていないんだよなぁ。


"愛国心"という言葉
風邪で早めに帰宅してテレビをつけると、TBSの筑紫哲也の番組で、「愛国心」というテーマのコーナーを放送していた。
愛国心という言葉(日本語)イコール思考的に右よりという認識が結構幅広くあるような気がする(僕自身も、パッと聞くとそういう印象を感じたりもする)。でもそうすると、一般的に自分の所属する組織(家族や部活や会社)を好きになるっていう気持ちはあるだろうし、その組織を国という範囲に広げて、右や左なく、日本を好きになるという気持ちを表す言葉がないんだよなぁ..

確かに僕は日本は好きだけれど、積極的に、僕の全てを捧げて愛する!という感じはないなぁ。でも、日本に住むことの安心感はあるよなぁ..考えてみれば、日本とはもうもう30年近いお付き合いなのだ。付き合い始めたころのような熱烈な愛はなくてもいいじゃないか...ってなに言っているんだろ orz

あと、愛国心って言葉は日本に限らず、様々な国で危ない使われ方をしてきたって側面ももっているから、やっぱりその辺への警戒心ってのもあるのは間違いないと思うけれど。