ダイエーはどこを向いているのか

ダイエーが,ここまで頑なに銀行の勧める産業再生機構による再建を断って,独自に見つけたスポンサーによる再建にこだわるっていうのはちょっと意外だった.
いくら日銭商売とはいえ,ダイエーの財務体質は銀行による支援が打ち切られれば,即アウトになりかねない状態.そこで銀行を敵に回してまで産業再生機構なしの再建にこだわる理由はなんなのだろう?
可能性のあるものを列記してみる.

1.産業再生機構行き=破綻企業 というレッテルは背負いたくない
 →ここ10年,長崎屋やマイカル等,破綻した小売業は多いだけに,破綻企業である
  というイメージが消費者に与える悪いイメージはだいぶうすまっているのでは?
  仕入先について,再生機構にいくと不利になるような理由は思いつかない.

2.複合企業体へのこだわり(ホークス,総合スーパー形態)
 →再生機構の案では,ダイエーは食品専門スーパーへの業態変更となっている
  けれど,これが嫌だっていうのはありそう.
  浜松町のダイエーの本社(登記上の本社じゃないかも)を見たことがあるけれど,
  壁のようにそびえたつ迫力あるビル.ビルから判断するワケじゃないけれど,
  どんどん拡大していただけに,俺たちはでかいことができるって意識が
  あるのかなぁ.

3.経営陣の保身
 →再生機構に行かずとも,クビを切られる可能性は十分にあると思うのだけど..
  経営陣そのまんまって条件でカネを出すようなところはあるまい.
  それとも,ワンチャンスあればなにかできるって思っているのかなぁ

4.設立者の威光
 →まだあるのかしらん?

とりあえず思いつくままに書いてみたけれど..全然ワカラン.当たっていないような気がするケド...

とりあえず,顧客,株主,債権者(含銀行),従業員,仕入先,経営者,設立者,出資予定者,再生機構ナドナド,利害関係者はまだまだあるけれど,どこを向いているのかがよく分からないんだよなぁ.

ついでの余計なお世話ながら・・
カルフールも撤退を検討,ウォルマートと提携している西友も苦戦しているなか,ダイエーが標榜した欧米型のSCは難しいのではないだろうかと思います.
ダイエーとヨーカドーの両方に行くと感じるのだけれど,ダイエーって小奇麗感が劣るんだよね.ヨーカドーやジャスコに比べて,ちょっと薄暗い感じがするというか.
再度,ダイエースタイルで再建といても,・・・どうなんだろ?と感じます.