ダイエーの行く先 

昨日,ダイエーの行動の理由がよく分からないとかいたけれど,朝,日経に奥田経団連会長のこの問題についてのコメントが載っていた.
「借りた金は耳をそろえて返すのがあたりまえ.貸し手責任より借り手責任」
なるほど.
ダイエーはすでに2度債権放棄をしてもらっていたと思うんだけど,すっかり,失敗の責任が自分にあることを忘れて,泣きつけばなんとかなると思っていて,だから,投資ファンドや再生機構のプランを全部並べてから選べばいいやなんて悠長なこと考えていたんだろうな.
まぁ,一種の開き直り状態にあったというか,開き直ればなんとかなると信じていたというか.

昨日までは,再生機構による資産査定はやっておいて.でも,とりあえず支援いるかどうかは後で決めるよ.コッチでもスポンサー探すから.なんてナメたこと言ってたものね.

ところが,今回は銀行も本気だった.いよいよわがままは通じない.ってことで,再生機構行きを呑んだということなんだろうなぁというのが,僕の頭の中でのストーリー.

ただ,銀行にしても,収益力が回復してきて大型案件も処理が必要なものは順次処理を進めている流れのなかで,さらに,株主からの監視も強まっている中で,いつまでもダラダラと債権放棄に応じるわけないっていうのは至極当然だと思うのだけれど,ダイエーはこの辺どう考えていたんだろうか?

あとは,この巨大小売チェーンをどう再生させるのか.資産査定結果や,その後のプランに注目です.

<おまけ>
日経に,ダイエーは小売業の日銭商売だから,銀行の支援がなくなっても当面は大丈夫なんて書いてあったけれど,それは違うんじゃないかと思う.
多分,仕入先が確保できないから.日銭商売も,商品があってこそ.でも,危ないとなれば巨大チェーンの店頭を埋め尽くすだけの商品を仕入れることは到底ムリでしょ.